【s22 剣盾ダブル】三色オーガナット【最高1937】
はじめに
こんにちは。まくろと申します。
この記事はシリーズ10ルール(禁止伝説1体、ダイマックスなし)のダブルバトルの構築記事です。
戦績としては、s22最終日途中にレート1937で40位付近まで上がることができたものの、最後は撃沈しました(最終250位くらい)。
結果は残せませんでしたが、自分の考えを整理するためにも記事にまとめることにしました。
構築経緯
禁伝枠は文句なしで強いカイオーガをずっと使っていました。追い風軸が多い中、はじめはそのカウンターとしてトリル展開を用意した構築を作成しました。
当初の並び→
しかしながら
と穴だらけでした。
これらを改良しながら色々と試す中で感触の良かった、
を中心に、あまり有効に思えなかったトリル要素を思い切ってやめて構築を組んでいき、まず以下の5体が固まりました。
この5体では対処が難しいのがゼルネアスとムゲンダイナで、はじめは対ゼルネアス用にガオガエンにほえるを採用し、ムゲンダイナの上から弱点をつける珠ドラパルトを6体目にすることで対策としていました。しかしほえるが有効に機能する場面が少なく、またドラパルトではムゲンダイナを一撃で倒せないため、代わりにこの2体にもその取り巻きにも強く出られるヒードランを6体目に採用し、構築が完成しました。
個体解説
カイオーガ
調整
- H:GF回復最大の16n
- S:黒バド、準速スカーフエンテイ、同速を考慮して最速
技について
こんげんのはどう…打ち分けできない関係上、こんげんのはどうを打たなければいけない場面を作らないようにすべきと考え不採用。命中不安が大きすぎる。多少削られても潮吹きを打ち続けたほうが強く、また削られた状態でもねっとうで確実に1体倒す方が構築的に大切。
解説
ゴリランダーやレジエレキが出てきてもまだ禁伝ルールのトップメタに居座る最強ポケモン。しおふきの暴力。
こだわりスカーフの強みは素の状態でザシアンや黒バドの上をとれることと無警戒の相手には不意をつけることです。火力アップアイテムがなくても十分な火力を持ちしおふきという強すぎる技が使えるカイオーガとは相性の良い持ち物です。
アマージョ
調整
- S:できるだけ相手のゴリランダーの上をとるため最速
技について
草技2つ…それぞれ違う役割がありどちらも必要と判断
てだすけ…てだすけ+しおふきでH振りザシアンを倒せるのが非常に大きい
とんぼがえり…サイクルを回す構築ではなく、またSも中途半端で耐久も低いため活きる場面が少ないため不採用
とびひざげり…当初採用していたが打つ場面が少なく不採用
解説
浅田真央。相手の初手に出てきたゴリランダーをカイオーガのしおふき+アマージョのトリプルアクセルで倒す動きが強力で、これを通すためにSを最大限にしてこうかくレンズを持たせています。
ゴリランダー
調整
- H:16n
- S:準速 最速アマージョ抜き
技について
はたきおとす…主に黒バドに対してこれがあるのとないのとでは大きく違う
ウッドハンマー…欲しい場面も多かったが、枠がなく不採用
解説
耐久に振った型が環境に多いですが、構築的に耐えたい技が黒バドのアストラルビットくらいで、よく調整先になるザシアンのきょじゅうざんなどを耐える必要を感じなかったのでAS振りにしています。ゴリランダー対面でのねこだましやグラススライダーの打ち合いで上をとれるのは大きく、また自分がアマージョを使う上でゴリランダーを抜いている前提のプレイングをせざるを得なかったので、自分がされて嫌なことを人にする精神で最速アマージョ抜きとしました。
ナットレイ
調整
- S:最遅
解説
この構築の裏エース(?)。グラードン構築とムゲンダイナ構築以外には基本的に選出します。詰ませ性能が高く、1対2からでも勝ちにもっていくことができます。環境にいるほのおタイプは物理が多く、雨が降っている間にてっぺきを積めればガオガエンもエンテイも怖くありません。
HDに振り切ることでHAチョッキ時のD204と比べても遜色ない特殊耐久を実現し、ちからづく珠化身ランドロスのだいちのちからも4割程度のダメージに抑えることができます。
てっぺきボディプレスというとHBが多いですが、物理方面はてっぺきを積めれば問題なく、ボディプレスのダメージ量もそこまで重要でないためHDの方が戦いやすいと思いました。
素の耐久が高いため1回くらいは急所をひかれても大丈夫なことが多いですが、やどりぎのタネは外しがあるのがつらかったです。
ガオガエン
調整
- HB:A±0意地特化ザシアンのインファ確定耐え
- D:余り
技について
DDラリアット…Sが低くじごくづきの音技封じが活きる場面が少なそうだったのでこっち
解説
いわずと知れたダブル最強ポケモン。最初は入れていなくてもあとから勝手に構築に入ってくる。
せいなるつるぎを持ったザシアンをナットレイで詰ませられるように威嚇枠を検討し、当初はほえると両立できるポケモンとしてウインディやレントラーも候補にあったものの、結局こいつ。
ガオガエンで倒したいポケモンが特にいなかったため耐久方面に全振り。持ち物はゴツゴツメットを使っていた時期もあり、そちらの感触も悪くなかった。
ヒードラン
調整
- C:耐久無振りムゲンダイナをだいちのちからで高乱数2発(98.0%)
- HD:余り
技について
ちょうはつ…ウルガモスのちょうのまい連打を防いだりモロバレルに隣のポケモンを眠らされるのを防いだり。活きる場面自体は少なかった。
ほのお技…ゼルネアス・ムゲンダイナを相手にするときに必要なく、雨とも相性が悪いため不採用。
解説
対ゼルネアス最終決戦兵器。取り巻きに多いここらへんにも強く、ゼルネアス対策はこいつ頼み。ムゲンダイナに対しても、以外の取り巻きには強いため一定の役割を果たせる。ゼルネアス構築とムゲンダイナ構築以外には基本的に選出しない。対ゼルネアスの役割を果たすために持ち物はぼうじんゴーグル必須。
選出・立ち回り
基本的な立ち回りとしては、カイオーガで相手のポケモンの数を確実に減らし、ナットレイで詰めるかたちです。
ナットレイは多くのポケモンを1対2からでも詰ませられる反面、相手に3体以上ポケモンが残っている状態ではやどりぎを解除されてしまい強さを発揮できません。カイオーガを大切にしすぎず2体3交換でも構わないくらいの気持ちで押していくことも大切です。
vsザシアン構築
先発+
後発+
やや有利。
相手の先発がの場合はしおふき+トリプルアクセル。の場合はカイオーガをガオガエンに引きながらレジエレキを攻撃します。レジエレキがボルトチェンジからガオガエン出しでアマージョの攻撃を受けに来た場合、次のターンはアマージョをナットレイに引きながらザシアン方向にすてゼリフを打ち、てっぺきを積みに行きます。これら以外の場合、てだすけ+しおふきでザシアンを倒しに行きます。
対ザシアン構築ではザシアンのAが上がった状態にさせないことが重要なため、交代やすてゼリフでガオガエンを裏に控えさせながらナットレイでてっぺきを積みにいきます。相手が無理やりナットレイを落としてきた場合、死に出しからのカイオーガが通りやすくなります。
vs追い風カイオーガ
先発+
後発+
やや不利。
相手はで来ることがほとんどなので、トルネロスにれいとうビーム+やどりぎのタネを集中します。この対面はトルネロスを落とすことができればナットレイの詰ませが見えるので、そこを意識して立ち回ります。かみなりだとトルネロスがソクノのみを持っていた場合やどりぎ2回で落とすことができなくなるのでれいとうビームを打つ必要があります。
vsサイクルカイオーガ(ナツメグパ)
先発+
後発+
有利。
相手がでトリルを狙ってくる場合、カイオーガをナットレイに交代し詰ませに行く体制を早めに取ります。それ以外の場合、しおふき+トリプルアクセルでダメージレースを進めながら最終的にナットレイで詰ませに行きます。カイオーガを早々に失うとサンダーがきつくなるので、いつもより少しカイオーガを大事に扱いながら戦います。
vs黒バド構築
先発+
後発+
やや有利。
多くは相手の先発がで、しおふき+黒バドにはたきおとすを打ちます。ねこだまし+アストラルビットを打たれても次のターングラススライダーで黒バドを縛ることができます。
の場合も、相手が両まもるからのアンコールでねこだまし固定を狙っていることが多いので、黒バドにはたきおとすを打ちます。が入ったパーティーに対しても、スカーフカイオーガが黒バドの上を取っているのでしおふき+はたきおとすから十分対応できます。
vsグラードン構築(カ・エールパ)
先発+
後発+
やや不利。
で出されることが多いです。フシギバナを落とすことができれば戦局がこちらに傾きます。この場合フレアドライブ+とんぼがえりをフシギバナ方向に集中。雨かグラスフィールドを確保した状態でグラードンと対面できるように頑張って戦います。ポケモンの並びは同じでも多くの型のバリエーションがあるので注意が必要です。
vs白バド構築
先発+
後発+
有利。(コータス入りは五分)
しおふき+てっぺきで大抵の白バド構築は大きく有利になります。終盤少し増えたてっぺきボディプレス白バド+いやしのはどうレヒレにも同様。相手にコータスがいる場合、カイオーガは雨を降らせるだけの生き物として扱い多く出し入れする必要があります。場合によってはヒードランの選出も視野に入ってきます。
vsゼルネアス構築
先発+
後発+or
有利。
ヒードランの出番。相手の先発がの場合、カイオーガをヒードランに交代+ゼルネアスにやどりぎのタネ。ウーラオス入りの場合ガオガエンの威嚇を使いながらナットレイで詰ませに行きます。相手からすれば突破すべきはがねタイプが2体いるうえにほのお技の通りが悪く、またモロバレルも活かしにくいため相当やりづらいはず。
vsムゲンダイナ構築
先発+
後発+or
やや不利。
相手の先発はが多いです。ウーラオスにねこだまし+しおふきか、ウーラオスのまもる(みきり)を読んでムゲンダイナにねこだまし+れいとうビームから入ります。をうまく処理できればヒードランがとても動かしやすくなるので、ムゲンダイナよりも相手の構築のこれらのポケモンを優先して倒しに行くプレイングが必要です。
重いポケモン
構築上最低2体は草ポケモンを選出することになる上に、対面で勝てるポケモンがカイオーガのみであり、さらに天候を下からとられることでしおふきを通すことができないという三重苦を受けます。トリル関係なくいるだけでこちらのとれる選択肢が大きく狭まります。
おいかぜというよりも素で早いSからの一致ぼうふうがつらく、打たれ続けるだけでこちらのポケモンが大きな負担を受けダメージレースで不利を強いられます。
てっぺきボディプレスジャラランガ
しおふきを半減で受けられ、ナットレイとの積みあいになった場合も一致ボディプレスで押し切られます。れいとうビームを打たされる時点でこちらの構築のパワーが下がります。隙を見てゴリランダーでたべのこしをはたきおとしてワンチャンスつくるくらいが関の山。
おわりに
お読みいただきありがとうございます。構築記事を書くのが初めてだったので、見づらい、読みづらいところもあったかと思います。構築経緯などは実際よりも簡単に書いたのですが記事全体も思ったより長くなってしまいました。
環境が進むにつれスカーフカイオーガが減っていったような感じがしますが、自分なりにある程度納得のいくスカーフカイオーガの構築が作れたと思っています。
ゴリランダーやアマージョのSライン、HDナットレイ、対ゼルネアス防塵ヒードランあたりは他の構築にも何かの参考になるかもしれません。
記事冒頭のレンタルパーティーをお使いになる場合は、A0が最善のポケモンのA個体値が0になっていない(特にナットレイは31)、技PPが一部しか増やされていないことにご注意ください。
〈レンタルコード:0000-0003-7PHB-L1〉
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